<スナーダイクマエ(孤児院)訪問>
14日の昼は、「スナーダイクマエ」という名前の日本人経営の孤児院(日本では児童養護施設と
いう名称に代わっています)を訪問しました。
この施設は、国内外の支援者からの援助は受けていますが、行政からの
補助金等は受けずに運営されています。
また、ボランティアや訪問者を積極的に受け入れています。
実は、個人的にはここを訪れることについて気が進みませんでした。。。
それは、自分がその場で動揺するかもしれないという不安があったからです。
カンボジアのスタディーツアーを検索していた時、
孤児院訪問をプログラムに組み込んだものはいくつかあったのですが、
あえてそれを選びませんでした。
まあ、そんな不安を持ちながらの訪問でした。
子供たちが静かに自習している近くで、
施設の管理運営責任者のメアス・博子さんからお話しをお伺いしました。
特徴としては
・子供たちが一人ひとり、施設の住人としての責任感と互いに関心を持って
生活することをモットーとする
・日々の生活スケジュールが決まっている
・生活習慣が身についている
あたりまえのような事に思えますが、設立当初の数年は全く違ったそうです。彼女が責任者になってから、まずご自身自ら率先して根気よく改善を重ね、次第に子供達やスタッフも改善に協力してくれるようになり、現在の環境まで落ち着いたとのこと。
今は、メアスさんは運営責任の立場から一歩引いて、現地スタッフに日々の
スケジュール調整などをまかせているそうです。
ゆくゆくは、現地のスタッフだけで自立して運営していけることを
今から目指しています。
その後、施設の中を見学させていただきました。
図書室のような巨大な本棚に沢山の本がつまっているのがとても印象的でした。
こどもとの交流の時間はなく、集合写真だけ取りました。
最初はドキドキしていましたが、メアスさんの落ち着いた説明と、おちついて
自習や作業をしている子供達を見ることが出来たので、すごく安心しました。
なんというか・・入れ替わり立ち代わりいろんな人が来る生活って、
子供にとっては、あまりよくないのでは、という気持ちを持っています。
それよりも、一定期間に渡ってかかわり続ける関係と、日々のスケジュールが
決まっている生活というのが本当に安定した成長をもたらすのだと
いうことを、お話を聞いてあらためて大事だなと感じました。
<ツアー参加者・かものはしスタッフさん>
最後に、ツアーを通じてかものはしのインターンさんやスタッフさんに
大変お世話になりました。
食事もいろんな場所を企画・提案してもらい、連れていってもらいました。
トゥクトゥクの交渉もお任せしてしまいました。
入れ替わり立ち代わり沢山のインターンの方が加わっていました。
皆さん学生さんや20代の社会人の方です。発展してきたとはいえ、
不便な生活のこのカンボジアの地で、人生の一部を活動に捧げようと思って
やって来ているんですね。
健康に気を付けて、沢山の事を学んで活躍してくれることを期待しています。
ツアーの参加者は、ボランティアスタッフを含めて9人でした。
みんな、一人で参加されていました。
かものはしスタディツアーにしてはめずらしく、年齢層がバラエティ豊か(笑
だったみたいです。
自分の体調管理が不徹底で、風邪が治りきらないまま参加して
途中具合が悪くなったりしてご心配をおかけしてしまいました。
15年ぶりの海外で、このツアー、そしてこの歳なので後で考えたら
よく行ってきたなあと思います。
職場の人にも、「私は(カンボジア)無理やわー」などと言われましたし。
とっても貴重な体験でした。
今後も、関心を持ち続けて現地でがんばっている全ての人に想いを馳せて
いきたいです
完!