前回の「ことはじめシリーズ」から少し間があいてしまいました。
リズムの練習話をはさんで、またコードに戻ります。
ピアノサークルの友人の中に、コードは知らないけれど、どんな曲にも
オリジナルで伴奏をつけることが出来る方がいます。
伴奏担当として経験を積んだ結果、出来るようになったそうです。
そういう、天性のハーモニー感覚を持った人であれば、コード理論を
知らなくても、このメロディの流れにマッチしたハーモニーを
つけることが出来るのですね
コードは、天才でない凡人でも楽しめるように、ハーモニーを
法則化したすばらしい記号だと思います。
ただし、その記号を「知識」としてだけ覚えても、応用がきかなくては
音楽として楽しめません。
英単語に例えてみると分かりやすいのですが、
単語カードで1,000個の単語を暗記していても、それで見開き2ページ程度の
物語をその単語を使って創作するのは困難じゃないでしょうか。
でも、2ページの物語の文書を丸暗記している人は、そこに使われている
単語を別の用語に入れ替えたら、別バージョンの物語としてなんとか
表現することが出来ます。
応用するにはいろんな曲を、楽譜に記載されて
いるコードに沿って弾いてみることを繰り返して、体で覚えるのが
一番手っ取り早い方法です。
私の初期の独学ノートには、
1つひとつ覚えようとノートに書き込んでいますが、結局覚えられませんでした。
5thサークルに沿って覚える方法もありますが、基礎トレーニングばかりでは
楽しくありません。
下記の本に掲載されている曲の中には、調がB♭、E♭で有名な曲が沢山載って
いますので同じ調の曲をつづけていろいろ弾いていると、結構同じコード展開が
多用されています。(ほぼ同じやんっていうのもあります)
ジャズ・スタンダード・バイブル ~セッションに役立つ不朽の227曲 (CD付き) [楽譜]
ザプロフェッショナル スタンダードジャズハンドブック /伊藤伸吾 編 [楽譜]
何曲か繰り返して弾いている内に、定番のコード展開を手が覚えてしまいます
ま、シンプルだからこそ、アドリブのアレンジが人それぞれで効いてくるわけなんですが、
初期はメロディよりもコード展開を意識して弾くのも良いのではないかと
思います
コード展開を体で覚えてしまったら、結構身のまわりに同じのが「あるあるある・・」
と気がつきます。J-POPでも、クラッシックでも、童謡でも。
リズムやテンポ、メロディのつけ方や、演奏する楽器の種類によって
同じ展開でも全く雰囲気が異なります。そういうのが分かってくると楽しくなります。
その辺りのことは、この「あきないハノンシリーズ」に分かりやすく解説されています
ピアノスタイル あきない!ハノン コード強化編 (CD付き) [楽譜]