私が子どもの頃:昭和40年代の高度成長期では、どんどんピアノが
売れて、ピアノを習っている子どもがいる家庭には必ずピアノが
あったと思いますが、時代が変わって今は住宅事情やアコースティック
ピアノの価格高騰、様々な価格帯の電子ピアノが登場して
ピアノに対する付き合い方が人それぞれになってきていると
思います。
今は、自分も趣味として本格的にジャズピアノの練習を
開始しましたし、子どもも一人レッスンを受けているという
こともあり、また、一戸建てのため、なんとか置き場を確保して
アップライトピアノを使用していますが、それまでは
社会人になって電子ピアノを2回、買い替えて使用していました。
周囲の友人(趣味でピアノを弾いている人や、子どもに習わして
いる人)にもいろいろなタイプがいます。
今のアップライトを購入する時に、現在のピアノ市場について
いろいろ調べたこともあり、いちユーザーとして
「一般的な現代人とピアノの付き合い方」について考察してみたい
と思います。
今市場には、アコースティック:本来のピアノと、
電子ピアノ:電子駆動で音が出るピアノ の2種類があります。
アコースティックには、アップライトとグランドの大きく2つに
分かれますが、電子ピアノを細分化すると、以下に分かれます。
1.アップライトピアノの代替品としての電子ピアノ
1)見た目がアコースティックに近い高級タイプ 10万~
2)台やペダルが簡易な普及タイプ ~10万
2.鍵盤のタッチが軽く、ピアノの代替品というよりも
パソコンにキーボードがついたようなタイプ
1)キーボード・シンセサイザー:アマチュアからプロ使用まで
2)スピーカーがついた一人で楽しむ鍵盤おもちゃ
3.ステージピアノ:音源やタッチともに高級電子ピアノ並みで、
かつ、見た目もスタイリッシュなプロ使用のピアノ
私は、アマチュアバンド経験があり1-2)を除いて
全部使用した経験があります。
趣味で「ピアノ」を弾いている社会人や、子どもにピアノを習わせて
いる家庭では電子ピアノかアコースティックピアノを購入するわけ
ですが、私の周囲では子どもが小さい(~小学校低学年)までは
電子ピアノを持っている人が多いです。
周囲の環境が都市近郊で、一戸建てでも隣と壁が1メートル以内
のような環境で、分譲マンションや賃貸住宅に住んでいる人も
多いからかもしれません。
子育て掲示板等で、ピアノの購入に関する相談のアドバイスを
拝見すると、大抵電子ピアノはタッチが違う、上達に支障が
あるとの理由で批判され、せめて中古のアップライトの購入を
勧められるケースがほとんどでした。
中には、アップライトでは中級以上のクラッシックピアノの
練習では限界がくるので、グランドを、という意見も時々
みかけました。
これは、おそらく何年経っても普遍の意見なのだろうと
思います。
音の素晴らしさを追求すると、クオリティの高い手作り製品
に行き当たるのは当たりまえです。
しかし、テクノロジーは日進月歩で変化しており、
電子ピアノは、今は本当に良いものが沢山あります。
15万以上の価格帯のものは、
1音1音グランドピアノの音をサンプリングし、響きも小部屋、
ホールなど設定可能で、タッチもグランドピアノのそれに
似せたものを作り、鍵盤も木製で象牙風の触り心地にしてあり、
廉価版アップライトより高級感があるものも多いです。
調律等のメンテナンスも不要。。。
ただし、電化製品なので10数年で寿命がきますし、
テクノロジーの進化で、古い電子ピアノはアコースティック
と異なり全く価値がなく、大型ゴミにしかなりません。
しかし、アコースティックピアノも製造コストの問題で、made in japan
のものはいまや高級品のみ。設計だけ日本で、製造は
中国やインドネシアなどアジア地域にシフトしています。
アジアで製造されたピアノの評判も、電子ピアノと同様に悪いです。
アジア製の新品ピアノを買う位なら、中古ピアノを勧めるという
アドバイスも多いです。
この中古ピアノもくせものです。同じ型番でも過去に設置されていた
状況やメンテナンスの状態によって、全く違うものになっていて、
素人にとって、ちょっと弾いてみただけで、良いものかどうか
わかりません。
プロも含めて誰もが進めるピアノは高くて、住宅環境上も手が出ず、
購入可能な価格帯には玉石混合のピアノが存在していて、
新しくピアノを習おうと考えている人にとって楽器の購入は頭を悩ます
ものになっています。
<理想とする付き合い方>
個人的な意見ですが、これからのピアノとの付き合い方において
人と車の関係と同様に「シェア」していく方向に向かうのが
良いと考えます。
高校生以上の場合:自分のニーズと住環境にあわせて自宅用に
好きなタイプの鍵盤楽器を購入すればいい。
その分、良い状態のアコースティックピアノを利用できる環境を
自宅以外で探す。最近少しずつ増えてきているレンタル練習室を
利用したり、レッスン空き時間を受講者に割安でレンタルする
教室に通って、そこのピアノを利用する。
最初からアコースティックピアノを購入できる
環境であれば、新品でも中古でも好みのものを選べばよい
だけのことですが、ただし、新品でも最初は音が安定しないので
中古同様、メンテナンスは必要だし、200キロ以上の家具
なので、いちいち移動も大変。引っ越しの度に特別料金も
かかります。
初期費用大、しかもメンテナンス費用もかかる大型楽器を
自宅で丸抱えするよりも、(通える範囲にあれば)1か月に一度レンタル
練習室でグランドピアノを数時間借りて練習した方が、
身軽で良いと思います。住宅事情の悪い都会は逆にこのような
レンタル練習室のニーズも高いので、今後増えていくのではないでしょうか。
自宅にサロンを併設できるような身分ならともかく、
ピアノという楽器は持ち歩けないため、人前で演奏する場合は
普段練習で使用している以外のピアノを弾かなくては
いけない運命です。
練習の時からいろいろなメーカーのピアノに触れて練習をしていると、
外で弾くことに慣れ、常に違うピアノでも平常心で弾けるように
なるのではないかと思います。又気分転換になって楽しい!
幼児~中学生の場合:レッスンを受けて演奏技術の上達を目的にする
のであれば最初からアコースティックピアノを持つのが理想ですが、
都会に住んでいるのであれば最低限ピアノレッスン用に
耐えうるタッチを装備した電子ピアノを購入し、レンタル練習室を利用しながら
定期的に自宅外での練習も取り入れ様子を見て、音楽の道を目指すなどさらなる
上達を目指すならアコースティックピアノ(新品・中古)
の買い替えを検討したらよいと思います。
売れて、ピアノを習っている子どもがいる家庭には必ずピアノが
あったと思いますが、時代が変わって今は住宅事情やアコースティック
ピアノの価格高騰、様々な価格帯の電子ピアノが登場して
ピアノに対する付き合い方が人それぞれになってきていると
思います。
今は、自分も趣味として本格的にジャズピアノの練習を
開始しましたし、子どもも一人レッスンを受けているという
こともあり、また、一戸建てのため、なんとか置き場を確保して
アップライトピアノを使用していますが、それまでは
社会人になって電子ピアノを2回、買い替えて使用していました。
周囲の友人(趣味でピアノを弾いている人や、子どもに習わして
いる人)にもいろいろなタイプがいます。
今のアップライトを購入する時に、現在のピアノ市場について
いろいろ調べたこともあり、いちユーザーとして
「一般的な現代人とピアノの付き合い方」について考察してみたい
と思います。
今市場には、アコースティック:本来のピアノと、
電子ピアノ:電子駆動で音が出るピアノ の2種類があります。
アコースティックには、アップライトとグランドの大きく2つに
分かれますが、電子ピアノを細分化すると、以下に分かれます。
1.アップライトピアノの代替品としての電子ピアノ
1)見た目がアコースティックに近い高級タイプ 10万~
2)台やペダルが簡易な普及タイプ ~10万
2.鍵盤のタッチが軽く、ピアノの代替品というよりも
パソコンにキーボードがついたようなタイプ
1)キーボード・シンセサイザー:アマチュアからプロ使用まで
2)スピーカーがついた一人で楽しむ鍵盤おもちゃ
3.ステージピアノ:音源やタッチともに高級電子ピアノ並みで、
かつ、見た目もスタイリッシュなプロ使用のピアノ
私は、アマチュアバンド経験があり1-2)を除いて
全部使用した経験があります。
趣味で「ピアノ」を弾いている社会人や、子どもにピアノを習わせて
いる家庭では電子ピアノかアコースティックピアノを購入するわけ
ですが、私の周囲では子どもが小さい(~小学校低学年)までは
電子ピアノを持っている人が多いです。
周囲の環境が都市近郊で、一戸建てでも隣と壁が1メートル以内
のような環境で、分譲マンションや賃貸住宅に住んでいる人も
多いからかもしれません。
子育て掲示板等で、ピアノの購入に関する相談のアドバイスを
拝見すると、大抵電子ピアノはタッチが違う、上達に支障が
あるとの理由で批判され、せめて中古のアップライトの購入を
勧められるケースがほとんどでした。
中には、アップライトでは中級以上のクラッシックピアノの
練習では限界がくるので、グランドを、という意見も時々
みかけました。
これは、おそらく何年経っても普遍の意見なのだろうと
思います。
音の素晴らしさを追求すると、クオリティの高い手作り製品
に行き当たるのは当たりまえです。
しかし、テクノロジーは日進月歩で変化しており、
電子ピアノは、今は本当に良いものが沢山あります。
15万以上の価格帯のものは、
1音1音グランドピアノの音をサンプリングし、響きも小部屋、
ホールなど設定可能で、タッチもグランドピアノのそれに
似せたものを作り、鍵盤も木製で象牙風の触り心地にしてあり、
廉価版アップライトより高級感があるものも多いです。
調律等のメンテナンスも不要。。。
ただし、電化製品なので10数年で寿命がきますし、
テクノロジーの進化で、古い電子ピアノはアコースティック
と異なり全く価値がなく、大型ゴミにしかなりません。
しかし、アコースティックピアノも製造コストの問題で、made in japan
のものはいまや高級品のみ。設計だけ日本で、製造は
中国やインドネシアなどアジア地域にシフトしています。
アジアで製造されたピアノの評判も、電子ピアノと同様に悪いです。
アジア製の新品ピアノを買う位なら、中古ピアノを勧めるという
アドバイスも多いです。
この中古ピアノもくせものです。同じ型番でも過去に設置されていた
状況やメンテナンスの状態によって、全く違うものになっていて、
素人にとって、ちょっと弾いてみただけで、良いものかどうか
わかりません。
プロも含めて誰もが進めるピアノは高くて、住宅環境上も手が出ず、
購入可能な価格帯には玉石混合のピアノが存在していて、
新しくピアノを習おうと考えている人にとって楽器の購入は頭を悩ます
ものになっています。
<理想とする付き合い方>
個人的な意見ですが、これからのピアノとの付き合い方において
人と車の関係と同様に「シェア」していく方向に向かうのが
良いと考えます。
高校生以上の場合:自分のニーズと住環境にあわせて自宅用に
好きなタイプの鍵盤楽器を購入すればいい。
その分、良い状態のアコースティックピアノを利用できる環境を
自宅以外で探す。最近少しずつ増えてきているレンタル練習室を
利用したり、レッスン空き時間を受講者に割安でレンタルする
教室に通って、そこのピアノを利用する。
最初からアコースティックピアノを購入できる
環境であれば、新品でも中古でも好みのものを選べばよい
だけのことですが、ただし、新品でも最初は音が安定しないので
中古同様、メンテナンスは必要だし、200キロ以上の家具
なので、いちいち移動も大変。引っ越しの度に特別料金も
かかります。
初期費用大、しかもメンテナンス費用もかかる大型楽器を
自宅で丸抱えするよりも、(通える範囲にあれば)1か月に一度レンタル
練習室でグランドピアノを数時間借りて練習した方が、
身軽で良いと思います。住宅事情の悪い都会は逆にこのような
レンタル練習室のニーズも高いので、今後増えていくのではないでしょうか。
自宅にサロンを併設できるような身分ならともかく、
ピアノという楽器は持ち歩けないため、人前で演奏する場合は
普段練習で使用している以外のピアノを弾かなくては
いけない運命です。
練習の時からいろいろなメーカーのピアノに触れて練習をしていると、
外で弾くことに慣れ、常に違うピアノでも平常心で弾けるように
なるのではないかと思います。又気分転換になって楽しい!
幼児~中学生の場合:レッスンを受けて演奏技術の上達を目的にする
のであれば最初からアコースティックピアノを持つのが理想ですが、
都会に住んでいるのであれば最低限ピアノレッスン用に
耐えうるタッチを装備した電子ピアノを購入し、レンタル練習室を利用しながら
定期的に自宅外での練習も取り入れ様子を見て、音楽の道を目指すなどさらなる
上達を目指すならアコースティックピアノ(新品・中古)
の買い替えを検討したらよいと思います。